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2023年11月20日

坂本先生が主査の研究グループの研究報告会開催のお知らせ

住環境デザイン学科の坂本淳二教授が代表をされている農村地域構造分析・計画論ワーキンググループ(日本建築学会)が「農林業センサス・全国農山村を 鳥の目でみる統計調査 」- データからみえる農山漁村地域の実相と計画論への展開 - と題して、研究報告会を開催されます。

 

オンライン参加可能です。ご興味がある方は、下記のURLから参加お申し込み下さい。

https://www.aij.or.jp/event/detail.html?productId=685297


【開催日時】

日時:20231125() 1330から1700

 

【開催主旨】

 1955 年より5 年ごとに実施されている「農林業センサス・農業集落調査」は、全国14 万に及ぶ営農・社会生活の基礎単位である農業集落をベースに集落の社会的機能の実態を把握する日本の基幹統計でもきわめて稀少な統計調査であり、農村計画分野でも数多くの研究で、農業集落調査が用いられてきました。

 しかし2025 年農林業センサスから農業集落調査を廃止する方針が農林水産省から示され、農業関連、社会学、地理学、歴史学等の諸学会および研究者から廃止への反対の声が上げられました。その結果、調査そのものは継続の方向に転換したものの、調査方法は従来から大きく変更され、全国規模での実態把握が難しい状況にあります。また学術的にも農林業センサスおよび農業集落調査の利用が減少していることも否定できません。

 そこで、農村計画分野を中心にこれまで行われてきた農林業センサス・農業集落調査を用いた研究とその意義の振り返り、現在の研究動向を紹介しながら、農村地域を広域(マクロ)的に俯瞰すること、70 年に及ぶ統計を用いた時空間の変化を把握することを再認識し、今後の集落事例研究から農村地域分析研究・計画等における、利活用の可能性とその研究・計画のフェーズについて議論したく研究会を開催します。ぜひご参加くださいますようお願いいたします。

 

【プログラム】

1.主旨説明

2.農林業センサス・農業集落調査の概要と2025 年調査の動向

3.これまでの農林業センサス・農業集落調査利用研究 

1)学術研究におけるセンサス・農業集落調査研究の推移

2)旧藍澤宏研究室(東京工業大学)の一連のセンサス利用研究について

4.現在のセンサス研究動向

1)旧国土計画小委員会が行った全国分析から

2)農林業センサス・総合データベースにみる長野県における集落活動

3)東日本大震災前後の漁業センサス200820132018 分析による漁村集落復興の考察

4)農林業センサスとデジタル情報とのオーバレイによる研究事例

5.質疑・討論:今後の農業集落調査利用の可能性

6.まとめ・閉会