学科長挨拶 MESSAGE

住環境デザイン学科では、「ECO技術×空間デザイン+IT」をテーマに、緑・水・光・熱・風などの自然の力をかりて豊かな「住環境」を創造するための技術と考え方を学びます。建築学における「環境工学」分野と「計画・設計デザイン」分野の両面から探求する、世界でもめずらしい教育プログラムを実践しているところに特徴があります。そのため、建築環境工学的な視点、建築設備の教育に重点をおいた講義や演習科目も豊富で、ほとんどの学生が履修しています。

近年、世界的な環境意識の高まり、省エネ化が社会的要請となる中で、環境や設備の知識が豊富な人材が求められています。また、本学科の特徴である、「環境工学」と「計画・設計デザイン」両面から考えられる建築設計者が、大いに活躍することが予想されています。

住環境デザイン学科の「デザイン」という言葉は、単に「見かけ」という意味ではなく、その背後に人をベースとした従来及び先端の技術、アカデミックな裏付けがあって成り立ちます。住環境をデザインするには、電気や機械などを専門とした工学系技術者と共に、住環境デザイン学科で学んだ技術者も協働の必要があると思います。実際、2014年に一期生を輩出して以来、本学科の認知度は日増しに高まり、就職の状況も大変好調です。それは本学科の社会貢献のあり方であり、未来の展望を示すものだと思います。

本学科では、「ECO技術×空間デザイン+IT」を、家具など現物の制作、建築・地域といった現場の体験、VR・ARといったICTを活用した空間再現による「1/1スケール教育」の基に進めて参ります。