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2017年11月13日

卒業研究11-人間-空気環境系研究室

当研究室は、人の生活周辺の空気質・においと人との関係を研究しています。
今年度は6名6テーマ体制で、昨年度より余裕がありそうなところなのですが、慎重な学生さんが多いのか、予備検討の規模が大きく数が多いことから結局実験室スケジュールは火の車です。

現在、実験進行中のうちからいくつかご紹介します。
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様々な化学物質を袋に入れて嗅がせて評価してもらうというスタイルには変わりなく…。
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一つ目は、嗅ぐだけではにおいの正体が如何様にも受け取れるにおいを評価してもらって、その回答が回答者の人生の中でのにおい体験の影響を受けているのではないかということを解きほぐそうというテーマです。ものすごく心理学です!
実施に至るまで、相当の担当学生の悩みと予備検討があった分、ここのところ毎日のように得ているデータがどのように分析できるのか楽しみです。
住環境の研究の中には、このような心理学寄りの観点からの研究も含まれます。

二つ目は、香水のかおりに関する研究です。ただ印象を取るだけでは面白くないので、ここにも心理学・社会学的ひとひねりを加えて誰もやったことのない香水かおり研究にするべく、担当学生が奮闘中です。担当学生の実験日に研究室や実験室で香水のかおりがフッとすることがあって、ちょっと優雅な空気環境です。
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三つ目は、昨年度から始めたマスキングの研究です。トイレや靴箱、車内のにおいを芳香剤で感じにくくするマスキングを少しでも掘り下げようという研究です。
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後半の実験はこれからですが、前半では写真の通り「三点比較式臭袋法」という方法でその人の嗅ぎ分けられる最低濃度を測る実験を繰返しました。
この実験は作業量が非常に多くてなかなかに忙しく、昨年も今年もほぼメンバー総出で実施するゼミイベント状態です。精確さと速さと全体の時間・状況の把握をすべて両立する経験は、今後の仕事でも役立つように思うので、大変ですがゼミ生全員に経験しておいて欲しい実験です。

今期は、実験チームごとに扱うにおいが特徴的なので、R科エリアのどこかでフッと感じたにおいで「○○くん(さん)が今日は実験だな」とわかる日々です。周囲のゼミの皆さんにはにおいでご迷惑をお掛けしてしまっていますが、なんとか早急に実験をまとめて卒論執筆に進んでいきたい時期になってきました。
R科の卒論提出まで、(平日のみで)あと33日です!

⇒[人間-空気環境系研究室]