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2016年10月20日

卒業研究10-人間-空気環境系研究室

当研究室は、人の生活周辺の空気質・においと人との関係を研究しています。
今年度は10名9テーマ体制のため、予想通り実験室や備品確保に悲鳴が上がっています。地下鉄の過密ダイヤのような実験室使用予定表の状況です。

本日は、開始済の3実験のご紹介です。
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1つ目は、においの強さ評価を訓練された人がどのようなにおい評価をするようになるのか(3年目)の研究です。
精度の高い少人数の人の評価が、たくさんの人の評価の代わりとなるのか、そろそろ結論を出そうと頑張って実験してもらっています。このチームは作業量が非常に多いのですが、元気に頑張ってくれています。

2つ目は、作業効率とかおりの関係の研究です。
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唾液からストレスを推定するキットを使用しています。

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スポンジにかおりのもとがかけられています。そして、そのかおりの下、本ゼミで作成・試行中の知的創造作業に被験者さんたちが全力で挑みます。
この実験自体は1回あたりは比較的短時間なのですが、実験を実施するまでの準備の過程と、実験の繰返し回数がなかなかにハードです。担当は1名です。

3つ目は、上と似ているのですが、かおりの対象が異なるVer.の研究です。(10/21追記)
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唾液のほかに、精神疲労度の測定も行います。
この実験も1回あたりは比較的短時間ですが、条件数が多いので何度も被験者さんに来てもらう必要があり、スケジュール管理との戦いです。こちらも担当は1名です。

最初にも述べたとおり、1チームあたりの実験回数が30~90分で数十回程度ずつあるところで9チームが同時稼動となっており、一方で2室だけでスケジュールを組むという状況です。部屋の取り合いが難しいのですが、スケジューリングをよくしてもらって、将来の仕事にも役立つ力をつけてもらえればと思っています。
実験は、計画から被験者手配、データ処理まで様々な能力が求められる教材でもあります。アカデミックな興味も伸ばしつつ、社会人力もしっかり鍛えて卒業して欲しいと思います。

⇒[人間-空気環境系研究室