トピックス TOPICS

2015年03月01日

門真市で市民講座を実施!-空間情報デザイン研究室

空間情報デザイン研究室では、2015年2月28日に門真市民を対象とした「かどま市民講座」を担当しました。

【地図で探そう!身近な「危ない!」
地図を作ろう!「危ない!」マップ
~安心して暮らせるまちを目指して~】
というテーマで、2時間のワークショップを実施しました。

本ワークショップは内容の検討、準備から実施まで、3年生4名を中心とした計11名で活動しました。
準備作業から当日のワークショップまで担当した3年生が、活動をレポートします!


【かどま市民講座 活動レポート】

2015年2月28日に門真市民を対象とした「かどま市民講座」を担当し、ワークショップを実施しました。榊先生をはじめ、3年生4人、4年生5人、院生1人の計11人が参加しました。このワークショップの目的は、自分が住むまちの危険な場所を発見し、地図を囲みながら改善点について話し合って頂くことで、自分が住む地域の弱みに気付いてもらうことです。

◎12月15日◎

ワークショップの準備を始めました。

市民講座の対象地域は門真市ですが、まずは
「私たちがよく知っている場所で、ワークショップを自分たちでやってみよう!」
ということになり、寝屋川市を対象地域として練習することにしました。

3年生3人で寝屋川市の現地調査に行き、コンビニや病院、公園などの施設を地図上に書いていきました。この作業が思っていたよりも大変で、3人で分担して調査しても2時間かかりました。よく知っていると思っていた場所ですが、行ったことのない場所や、細い路地など新しい発見もたくさんあり、楽しかったです。

 

◎1月6日◎

まずは、同じゼミの3年生に協力してもらい、1回目のワークショップ練習を行いました。ワークショップを行うことが初めてだったこともあり、課題点・問題点がたくさん見えてきました。また、ファシリテーター(順調に進行するようにお世話をする人)という役割がなかなか理解できず、試行錯誤しながらの練習でした。

IMG_1973

 

 

◎1月14日◎

前回の練習であった課題点・問題点を改善してさらに練習を重ねました。この練習では同じゼミの先輩、4年生に協力してもらいました。3年生では出てこなかったような専門的な意見を聞くことができました。寝屋川市を対象とした練習は2回しかできませんでしたが、ワークショップの進め方やファシリテーターの役割など、多くのことを学びました。

IMG_2007

 

 

◎2月10日◎

京阪古川橋駅~門真市駅にかけて、現地調査を行いました。風が強く、寒い日でしたが約3時間程度調査しました。この日の目的は、門真市の主要施設を地図上に書いていき、危険そうな場所の写真を撮影する事でした。はじめて行く場所だったので発見が多く、とても楽しかったです。手袋の重要さを再確認した日でした。

IMG_2133

 

◎2月18日、24日、25日◎

門真市を対象に最終のワークショップ練習を行いました。この練習も4年生に協力していただき、下記のような課題点・問題点が出てきました。

●写真が欲しい

●色が分かりづらい

●写真を出すときに時間がかかりすぎている

●スライドの内容が分かりづらい

●カードの提示の仕方が良くない

●参加できていない人がいた

など…

これらを改善するために写真を出しやすいように工夫したり、スライドの内容を見直したり、再度現地調査に行ったりして、改善していきました。

◎2月28日◎

いよいよ当日です!

門真市民講座が始まりました。これまでの練習相手が学生だったのに対し、本番では地域住民の方を対象としているので予想外のハプニングが起こりそうで不安でした。しかし始まってみると、地域の方々はとても優しく話しかけてくださり、とても楽しかったです。当日は、17人の方に参加していただき、4~5人の班を4班作りました。各班にはファシリテーターとして3年生が1人、記録係として4年生が1人つきました。

DSC00504

当日は、約40分程度で防犯面や交通安全面からのまちの安全性に関する講義を聞いていただき、その後にアイスブレイクとしての自己紹介をしました。その後、場が温まったところでワークショップを開始しました。

DSC00506

まずはStep1として、対象地域となる京阪古川橋駅~門真市駅周辺で、不安に思った場所や危険を感じた場所などをそれぞれ考えてもらい、地図に書いていただきました。今回のワークショップで対象とした駅周辺の地域に住んでいらっしゃる方も多く、予想以上に深い話し合いがされており、住民の皆さんならではの視点を知ることができました。

DSC00508

次にStep2として、実際に事故や犯罪が起こった場所を提示し、これまでの話し合いの結果から「どうすれば事故や犯罪をなくすことができるか」という改善案を話し合っていただきました。ここで、対象地域のことをよく知らない人がいらっしゃったときのために写真をたくさん用意していましたが、地域に住んでいる方ばかりで現地のことをよく知っているので写真が必要とされず、せっかく用意した写真が使えない・・・という予想外のことも起こりました。

DSC00522

そしてStep3として、これまで出た意見をA2の模造紙にまとめていただきました。そこでも新しい意見が出たので、まとめる内容が増えていました。

DSC00555

最後にStep4で意見交換をしました。各班の意見が多種多様で、私たちも勉強になりました。中でも、D班の方が模造紙にメンバーの名札を貼って発表されていて、「班員全員の成果です」と発表されていて、ワークショップで仲の良さを感じることができました。

◎まとめ◎

この活動を通じて、現在は昔に比べて、まちの中に交通面、防犯面で危険があることが分かりました。また、地域住民で話し合うことでより具体的な改善案が出ることも分かったので、こうした話し合いの場はとても重要だと思いました。

参加してくださった地域の方々からは「大成功」と言ってもらえました。この活動で、良い経験ができ、とても楽しかったです!今後またワークショップがあれば、今回の経験を生かし、より良いものを作りたいです。

DSC00564

空間情報デザイン研究室 3年 池田、光山

>>空間情報デザイン研究室