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2013年11月22日

「光と色の環境デザイン」(第4回住環境デザインフォーラム)を開催しました!

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2013年11月12日(火)13時30分から、寝屋川キャンパス10号館6階1063教室と1062教室において、第4回住環境デザインフォーラム「光と色の環境デザイン」を、理工学部住環境デザイン学科と日本建築学会近畿支部光環境部会との共同企画により開催した。

このフォーラムは毎年1回、主に授業科目「専門ゼミ、ゼミ」の中で、住環境デザイン学科学生のへ教育効果を高めるために、またキャリアデザインの意識を高めるために学外者に講演を依頼している。

 

最初に、森山正和学科長から開会の挨拶があり、岩田三千子教授の司会により、パナソニック株式会社ライティング事業部の岩井彌氏と、東芝ライテック株式会社海外事業部の森山厳與氏の2名による講演が行われた。

岩井彌氏からは、「LED時代の快適性を高める波長制御技術」をテーマに、LED照明の歴史から、光のスペクトルを制御してパナソニック株式会社が独自に開発を行った「美光色」や「彩光色」のLED照明について、演色評価数や色温度などをコントロールして、肌の色を美しく見せることやものを彩やかに見せる技術が紹介された。また、ご自身が担当され、テレビでも紹介された東京スカイツリーのLED照明によるライトアップ光の色に対する定量化技術と高精度色再現技術が紹介された。

次に、森山厳與氏からは、「美観と環境の両立―エコの光で包むルーヴル美術館」をテーマに、ご自身が担当された、有名な世界遺産であるパリのルーヴル美術館のライトアップが紹介された。観光客の目に入らない照明設備の設置や光の色温度など、ヨーロッパの文化を尊重しながら、日本の企業がフランス人技術者や美術館学芸員と月日を重ねて打ち合わせを行ったご苦労が伝わってきた。今後もルーヴル美術館での仕事を続けられ、日本のLED照明技術が世界に貢献する可能性を大いに含んでいることが感じられた。

 

参加した学生からは、「講義で学習した内容が現場でどのように取り扱われているかが分かった」や、「大きな事業を成し遂げられた両氏の仕事に対する誇りを感じた」などの感想を聞くことができた。将来のキャリアデザインを考える上で大変良い機会になったようである。本学他学科の教員を初め、大阪市立大学、関西大学、京都大学、神戸大学、同志社女子大学、奈良女子大学などの教員、大学院生等を含め、参加者は186名であった。光部会関係者や学生からの質問も多く、大変有意義な時間となった。
ここに改めて、ご講演をいただいた岩井彌氏と森山厳與氏に感謝を申し上げたい。

関連記事:フォーラムのご案内【http://www.setsunan.ac.jp/led/topics/206/

岩井氏の講演の様子

森山氏の講演の様子

新しいLED照明による見え方のモニタリング

学生からの質問に答える岩井氏

会場からの質疑の様子

講演会場の参加者の様子