今後、行っていく予定の研究
◎人の多様性を踏まえると、環境を自己選択することにより、人に対する好影響が得られるとともに、省エネルギーメリットも期待できる。そのような空間・環境設計においては、下記研究・開発が必要である。
①個人が選びたい環境に適応するパーソナルデバイスの研究・開発
環境種別ごとに個人が選びたい環境の幅について研究、複合環境による他の環境要素への影響の評価(相互影響等)
②個人が選びたい環境を、人が移動して選択するためことを前提とした、場の設計要件に関する研究・設計資料の整備
◎活動と適した環境レベルについて、個々のデータに着目した研究
①人の性格や立場等の属性・活動内容ごとに、好む環境レベル、活動成果(知的生産性・創造性等)が上がる環境レベルを評価
②属性・活動内容別に、環境レベルごとの適した人の割合をデータベースとして整備
⇒住環境設計上、環境レベルごとの空間ボリューム選定等に寄与
◎種々の情報が人の行動変容に与える影響についての研究
①多様な人の環境選択、行動選択等により、住環境の設計思想等は変わってくることを想定
②情報伝達方法による人の環境・行動選択の変化に関する知見を取得
③情報提示により環境・行動選択への影響の関係をモデル化
⇒得られたモデルを用いた設計法の検討
【2021年度卒業研究】
◆省エネルギー関連
・タスク・アンビエント空調の温熱・エネルギー評価と覚醒度に関する研究
◆オフィス関連
・コワーキングスペース等の使い方に関する研究
・オフィスにおける業務内容と休憩の関係に関する研究
・ABWオフィスにおけるワーカーの空間選好特性に関する研究
◆住宅関連
・在宅勤務における集中力の高まる視環境デザインに関する研究
・オンラインによる在宅学習における住環境に関する研究
◆まち関連
・「歩きたくなる」街の構成要素に関する研究