ラボ紹介 LABORATORY

インテリア・建築デザイン史研究室

近代の優れた建築家たちは、優れた家具・インテリアデザイナーでもありました。建築・インテリア・家具の実作や文献を解読すると、建築と家具・インテリアに共通するデザイン理念や手法があったことがわかります。これは、建築家やデザイナーの空間概念が、スケールや機能の差を超えて、実作に表現されたためです。このような創作姿勢は、近代に芽生えましたが、現代にも多く見られる姿勢です。空間概念は、概念にすぎないゆえに現実に役に立たないと捉えられがちですが、概念があるが故に、具体的な生活や機能やスケールを、新たな身体感覚に結び直し、次の社会に有用な何かを投げかけることもできます。
このラボでは、上のようなことを踏まえた上で、
「社会の問題をインテリア・建築デザインを通して少しでも改善するためには、どうすればよいか?」
について、歴史を紐解きながら探求します。

研究活動

活動内容

大阪の姫島に立地するマンションの2室をリフォームするデザイン案をオーナーに提案し、合意が得られれば、学生デザインとして実現するプロジェクトを始めます。

学生に期待する姿勢

・上記研究テーマについて「考えること」が面白いと思う方
・一方的に話したり聞いたりせず、会話の中で何かに気づく方
・できなかったことを人やモノのせいに(極力)しない方
・提出直前まで、図面や模型や論文の仕上げをあきらめない方
・文学・音楽・美術・科学・映画などさまざまなことに興味を持ち、自ら体験することを厭わない方
・住環境デザイン学科の各種イベントに協力してくれる方

担当教員

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